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世界より:セバルの家の間借り人達

オマーンに来ている。Airbnbを使い、首都マスカットに滞在している。

いろいろと言われることもあるが、Airbnbは、面白い人達と出会う手段と考えるととても使い手のあるウェブサービスだ。世界各地の素敵な人々の家に間借りできるなんて、想像しただけで垂涎ものである。

これまでもこのサービスを使って各地に宿泊してきたが、マスカットではとても面白い体験をしている。

大家さんのセバルは、ウズベク系のロシア人。石油の仕事をしている。マスカットの閑静な住宅街に、家を持っている。

花は奥さんが育てたとのこと。子どもが独立して空いた3部屋を、Airbnbを使って貸している。

住み込みお手伝いさんのヴィヴィはフィリピン人。オマーン在住30年になるそうだ。

セベルの家は、玄関を開けるとすぐにリビングがある。朝食を摂る人、お茶を飲む人、外出する人、すべてこのリビングを通る。

3部屋は満室。

2階には私達日本人と、ルツェルンからのスイス人夫婦。奥さんはスイス育ちのイエメン人で、夫婦はドイツ語で会話している。旦那さんがアラビア語を集中的に学びたいと、3ヶ月の予定でオマーンに滞在中だそうだ。

3階にも一部屋あり、そこにはオマーン人の青年が泊まっている。地方在住だが、近々首都で重要な試験を受けるらしく、静かな環境で集中的に勉強したいとセベルの家を選んだそうだ。

3組それぞれ行動範囲や時間帯が違うが、ヴィヴィが朝食を作ってくれる時間が決まっているので、リビングで顔を合わせる。

そんなわけで、ロシア人、フィリピン人、スイス人、イエメン人、オマーン人と日本人が同居する不思議な生活がオマーンで発生している。

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