どこかに行こうと思った。
荷物軽く行きたかったのでヨーロッパは止め、盛夏の南半球も避けて、とりあえずバンコク発着のチケットを取ることにした。
関西国際空港には格安航空会社(LCC)のSCOOT(スクート)が発着していて、気軽な値段でバンコクに行ける。Airasiaも同様の格安路線だが、今回は乗ったことのなかったSCOOTを選んだ。
バンコクは東南アジアのハブなので、そこからまた各地にLCCが網の目のように飛んでいる。さてバンコクからどこに行くか。空港同士のLCCネットワークを一覧にしているウェブサイト tavii を見る。
航空会社にもリンクしているが、ここは情報が古いことあるので、国だけ見るおおざっぱな使い方をする。
ヨーロッパ、南半球、東南アジア以外では…
オマーン?
どこ?
アラブ首長国連邦(UAE)の隣。UAEはドバイに行ったことがあるが、オマーンのことは何も知らない。隣ということすら気付かなかった。
オマーン。一体何があるのだろうか?
ググる。
ガイドブックを立ち読みする。
海と砂漠と岩山があるらしいことはわかったが、正直それ以上はよくわからない。これというものはないのか?それとも知られていないだけなのか?
天気は?
1月、なんとベストシーズン。天啓か。
Goね、Go。
奇遇にもオマーンには、青年海外協力隊の同期で、今首都マスカットで日本語教師をしているYちゃんもいる。連絡してみよう。
バンコク→マスカット便。
Googleで調べる。
オマーン・エアが直行便を運行している。しかし、オマーン・エアのウェブサイトを見てみると、曜日によって値段が全く違う。安い日を待って、それまでバンコクだけで過ごすのはもったいない。
もう1ヶ所。
できればバンコクとオマーンの間。
LCCが発着している、リーズナブルに行けるところ。kayakというサイトで経由便を見る。
また、同じkayakでオマーンを出発地点、行き先を「どこでも」に設定して検索してみる。
東南アジアと中東の間に立ちはだかるインド。どうやらここを経由していくのが良さそうだ。LCCも、さまざまな便が網の目のように飛んでいる。インドは現在、日本人のみ、大きな空港でのビザ取得が可能である。ありがたし。
距離的に、南インドが無駄がなさそうだ。チェンナイ便にしよう。16年ぐらいぶりのチェンナイ。バンコクも15年ぶりぐらいだ。何が変わって、何が変わっていないんだろう。
バンコク→チェンナイ→マスカット。
合理的なルートだ。
と満足しつつ、
なんだそれ。
と突っ込みつつ、
ヤバイ面白い。
と高揚する自分がいる。
未知すぎると逆に惹かれる。知らない土地の面白さは、自分が経験したことが、先入観なくイメージになっていくことだ。つまりは楽しみなのだ。